こんなに編めました

こんなに編めました

Sorry, only in Japanese today. About leadership and competitiveness in Japan.
最近考えていることがあるんです。
日本の良さを保っていくことと、日本が世界に比べて相対的に貧乏にならないために国力を保っていくこと、どうやって両立させたらいいのか。

 

外資系の会社で働いているので日々感じるのですが、日本人が海外のオフィスの経営幹部として行っているケースはほぼゼロに近いのに、海外からは日本オフィスの役員としてじゃんじゃん来る。以前はそれが本国(アメリカの会社だったらアメリカ人)からが主だったのが、近年それがインド人だったり、オランダ人だったり、南アフリカ人だったり、フランス人だったり。日本人は外資系に勤めていようと日本だけで回っているのに、日本以外の国民はグローバルに回っているのです。なぜ?

わたしのように海外に行きたい人間まで「どうせ日本人は日本でいいのだろう」と思われているのか、外に出るチャンスを貰えません。なぜ?

色々な理由はあるとは思うのですが、最近「これかな」と思っている理由は2つ。

(1)リーダーシップが弱い

(2)仕事の効率が悪い。日本人の下で働きたいと海外の人が思えない仕事のしかた。

それぞれについて考察したいと思います。よく「グローバル人材」と言われるようになりましたが、英語の問題じゃない、と言いたい。

 

 

(1)リーダーシップが弱い

リーダーシップの定義については、採用基準という本で話されているリーダーシップを想定しています。

つまり、上司であろうが部下であろうが、全員「どうしたらより良い結果が出せるか」を考え、意見を言い合い、率先して仕事を進めるという姿勢。リーダーであれば、ビジョンを持ってチームを引っ張る姿勢。

なぜアメリカ人は一般的にリーダーシップが強く、日本人は弱いのか(これには疑う余地は小さいと思うのです)。これは育ち方に理由がありそうだ、という気がしています。

 

友人が「ハリウッドのアクション映画は、危機が起きた時にアウトロー的なキャラの人物が立ち上がる、という構造になっている」が、日本のパニック映画は「政府から派遣された権威が悪と戦う構図になっている」と言っています。確かにそんな気がする。

ハリウッド映画の黄金則は、日頃うだつの上がらない、周りと意見の合わない、上司と衝突ばかりしているような人物が実はスゴい能力を持っていて、大変な事態に直面した時に人とは違う情報を持っていて、自分の直感に従って行動をした結果、まわりも彼の意見の正しさに気付き、急に皆が強力するようになり、最後に危機を乗り越えてヒーローになる、というもの。どんな映画でもこの構造です。

このコンフリクトを乗り越えた向こうに栄光が待っている、という落差があるから、見ている人のアドレナリンが出るので、映画という娯楽自体が人気があると思うのですが、日本映画のように「誰かが来て敵を倒してくれる」というのが何故面白いのか、個人的にはさっぱり分かりません。(わたし余りしっとりした悩み深い映画も好きじゃないので、それもあります。現実の人生悩み深いのに、何故映画まで悩まなきゃならないのか、といつも思う。)

つまり、この「人と違う意見や行動をしている人がいざという時に役に立つ」というストーリーを、アメリカ人は子供の頃から映画やテレビを通して繰り返し刷り込まれているということなんです。上司とケンカをして会社や警察をクビになったような人物が活躍する。むしろそういう人がカッコ良いと教えられる。

むしろ、人と違うことをしなきゃいけないというプレッシャーが、ティーンエイジャーにとって重くのしかかっているくらいです。

 

アメリカの大学の卒業式で有名人がスピーチをする、コメンスメント・スピーチというものがあります。有名なものではスティーブ・ジョブスの「Stay hungry, stay foolish」というスピーチ。一昨日、ここに紹介されているスピーチを夜中まで見ました。わたしハリー・ポッターの著者、J.L. Rowlingのスピーチが好き(これ字幕が出せます)

ここでも繰り替えし伝えられていることは、「自分はどん底でも諦めなかった。ビジョンに向かって努力しつづけろ。失敗しないとしたら、それは努力が足りない証拠だ」というメッセージです。

つまり、「周りの人がなんと言おうと自分の意見を持ち、信念を貫け」「どんなに苦しくても夢を諦めるな、失敗しても成功するまで頑張れ」という信念を、子供の頃から色々な形で繰り返し刷り込まれる。リンカーンやエジソンの伝記を読む。またビジョンとリーダーシップの大切さ、行動様式を学ぶ。こんな育ち方をしている国民にとって、上から言われたからおかしいと思うけどやってます、責任は上にあるでしょ、という態度は最も蔑むべき態度と映るのだと思うのです。

 

ちなみに、ビジョンに関してはSimon SinekのこのTED Talkがおススメ。日本語の字幕もあるようですよ

 

おっと、長くなっちゃったので、(2)仕事の効率が悪い、は次回に!