先日金木犀が、なんて書いたところですが、今日はほのかに銀杏のあの匂いを感じました。

でもイチョウの木を見てみても、まだ銀杏は目につきません。でもそうですよね、銀杏の匂いを生み出すなにかが、既にイチョウに存在しているはず。

 

最高の自転車日和なのに加えて、またいい自転車ルートを見つけてしまいました。相国寺のなかを突っ切るという、気持ちのよいルート。これで家の付近から寺町通までいっきに抜けられます。

 

日々、いい街だなあ、との思いを噛み締めてます。昨日はマルシェに行って、地元の農家さんが作っている卵とリンゴを買ってきました。そのリンゴを、お隣さんからお裾分け頂いたサツマイモと一緒にレモン煮にして、朝ご飯に。大きい街なのに歴史がちゃんと残っていて、空が広くて、農地や生産者が近く新鮮な食材が手に入り、物価はそこそこ安い。海外にはそんな街が沢山ありますが、日本にもある、ここに。

 

今日のグラノーラ

今日のグラノーラ

 

自分の得意なことと不得意なことについて、よく考えるんです、最近。トクコさんと私は見事なくらい得意不得意がかぶらずに、でこぼこが上手い具合なんです。まるで、家庭科で習った、ご飯とみそ汁を一緒に食べるとタンパク質の種類がうまく補われて栄養価が高まる、あの現象みたいに。

私は計算は得意なんですが(まあまあ得意なんですよ、ほんとだよ)、ミスが多くて文字の間違いとか見つけられないんです。出版社で周りの人と上手くやれなかったのも、そんな原因もあります。人の名前を覚えるのも苦手です。何度もお会いした人の名前がわからないだけじゃなく、街や学校などで「あ、メリさん、この間はどうも」なんて見ず知らずの人(自分の認識では)に話しかけられることは1度や2度ではありません。そんなことがあっても、怒らないでくださいね。いつものことなんです。

だいいち、お喋りしながら「この洋服の組み合わせは次号のスタイリングに使えそうだ」とか、「次号は扉のページにどんな言葉を載せたらいいかな」とか、「特集するデザイナーさん、あそこでもインタビューされてたから、どんな質問をしたら読者の人に新しい発見があるかな」とか、「お店のあの部分に照明が足りないな」みたいなことを考えているからです。

 

トクコさんは正反対。初めての生徒さんでも、来た瞬間にもう名前を覚えて、名前で話しかけます。すごいなー。

もちろん、きっと努力が足りないんですよ、わたし。まさか接客のような仕事をすることになるとは夢にも思っていなくて、これからワークショップなどもやっていくので、ちゃんと名前を覚える努力をしなければならない。「データベースのレイアウトが。。。」などという思考の世界から、瞬時に目の前に戻ってくる訓練をしないといけません。

逆に得意なのは、たとえば壁にかけてある絵が数ミリ傾いていても分かります。極細のネックレス、1mmの切れた鎖を直せます。文字の間違いはまったく見えないのに、なんでだろう?こんな偏った自分の得手不得手に合った職業は、ほんとうは何だったんだろう?と考えたりします。

 

でも会社は2人なので、自分はなにが得意か、ではなくて、とにかく何でもやるんです。やりたいかやりたくないか、も関係ありません。「強みを活かす」なんて贅沢はありません。自分にはどんな仕事が向いているのか、なんて、考える意味なんてきっとないんだろうな、と思う。

まあ、そんなことをつらつらと、20代のころの自分に言ってあげたかったな、と思ったりします。

 

今週末から1週間鎌倉にマイクロステイし、土曜日には蕾の家で展示会を行います。秋の鎌倉散歩のついでに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。ニットカフェもまだ募集しています。詳しくはこちら。

(今週の土曜日はですので、トクコさんと私は不在なんですが、お店は開けます。来週火曜・木曜は休業です。)

 

 

今週火曜日11:30 AM、UstreamでWALNUTから生中継!
編み物業界初めての試み?!
http://walnutyarn.blogspot.jp/2014/09/ustream.html

 

amirisu 5号印刷版、入荷しました。定期購読も受付中
http://www.amirisu.com/shop/?product=issue5

 

また蕾が!

また蕾が!