今年の目標というものがあるのです。それはずばり「出歩くこと」。
簡単なことに思えるでしょうが、実はわたし、amirisuを始めた2012年ごろから滅多なことでは出歩いておりません。なんせ、休みの日には家でamirisuを作っていたものですから。
去年会社を辞めてからは、同月に会社を設立し、翌月に引っ越しオフィスを作り、翌8月には新しい号を作り、9月にはお店をオープンし、10~11月は必死に撮影をこなしながら毛糸を売り、12月には再び次の号を作り、1月はセールとイベント3回。休みの日にはフリーランスの仕事をしております。出歩いておりません。
でも折角京都に来たのだから、可愛いお店や観光名所や、地元の人しか行かないような場所や、京都近郊のハイキングスポットや、京都大丸地下の食品売り場を絶対に制覇してやるー!
というのが、今年の目標でございます。
それで、買いました。京都手帳(写真右側)。疲れてぐったりしていない休日には、きらめく朝にこの手帳を開いて、その日に京都のあちらやこちらで行われているイベントに出かけていこう、という壮大な計画です。恵文社さんや文博での展示会情報まで載っていたら、完璧だったのに。それは、期待しすぎでしょうか。

ちかごろ、自分がだんだんと西の人間になってきたような実感があります。京都弁を聞くと落ち着きます。広島や岡山、九州が「近く」感じられます。瀬戸内海なんて、近所のはまべ。この感覚、東京では得られません。
そんななか、事もあろうに東京のホテルクラスカで「ヤブクグリ」という怪しげな冊子を見つけました。「日田」と書いてあるのも、2年前の「創刊準備号」があるのにその後の号がないのも気になります。いろいろ調べてみたら、大分県日田市の若い人たちが地元の林業を活性化しようと集まった団体のようでした。うちの母は日田の出身で実家の家業は林業なので、以前から私も何か関わりたいなと思っていて、この冊子を見つけたのでつい嬉しくなりました。今年は日田にしばらく遊びに行きたいなと思っているところです。ついでに、以前から行ってみたかった佐賀の各所にも。大分、本当にいいところです。京都に来たら九州が急に身近に感じられて、大分と京都を行ったり来たりする自分もイメージできるようになってきました。
先日ニュースで首都圏がまた転入超過だと言っていました。ちょっとがっかりです。地方に面白い仕事をたくさん作って、若い人が地方で働いたほうがクールだと思える日本にしてみたい。最近地方へ移住するためのサポートをする組織について良く聞いたり目にしたりするようになりましたが、ただ、今住んでいるマンションを引き払い、住みたい土地に行って不動産屋を2、3件まわり、家を借りるだけです。家賃はこれまでの半分以下。なにも難しいことはありません。
「ヤブクグリ」を見て、もっと面白い地方が作れるなという可能性を感じてワクワクしました。なにかどこかに繋がっていそうな気がしています。