3年前の梅雨のさなか、トクコさんに手伝ってもらって蚊に刺されながら京都の町屋に引越しをしました。それから本当に色々あって、もう3年どころか10年くらい経ったんじゃないかという気持ちですが、まだほんの3年。会社としてはとてもひよっこです。

お店も小さい目立たない路地の奥の町屋から始まりました。その当時から、いえ、その前からたくさんの方々に支援いただいてここまできました。私たちも必死に働いてきて、最近やっと、社員のお給料の心配をそれほどしなくても大丈夫なくらいになってきました。

 

正直なところ、仕事がこれほど楽しいと思ったことは以前はありませんでした。コンサル時代も出版社の時も一生懸命やったし、たくさん勉強になって楽しかった。でも一生の仕事とは思えなくて、漂流している感じでした。なんのために私これやってるんだっけ、というような。

今は、プレッシャーもあるし、もちろんやりたくない仕事だってあったり、厳しい局面もありますが、2人とも毎日とにかく寝ても覚めても仕事のことを考えているし、とても手応えがあります。毎日新しいことを考えて、少しでもいい商品を、面白く、素敵にお客様に届けられるように、そして社員や自分たちの待遇が良くなるように、努力をしています。なんでこんなに楽しいんだろう。それはamirisuのお客様と私たちの接点がとても沢山あることに起因している気がします。amirisuが良くなるようにお客様も考えてくださっていたりして、意見もくださるし、頑張ってくださいって言っていただけることが多くて、それは本当に嬉しいです。

スタッフや私たちも本当に仲良くやっていて、それも楽しさに繋がっているのだとは思います。でも、トクコさんとここは本当に気が合うのですが、あくまでも仕事上の関係、仲良しグループではない。わたしたち、今ではお互いのことを家族とも言うし、親友とも言っていると思うのですが、そう公言するまでには随分時間がありました。それは、友達である以前にまず仕事上のパートナーだから。想像はできないけれど万が一何かあって仲が悪くなったとしても(ないと思うけどー)、仕事は仕事だから、会社はちゃんと回ると思います。友達だから、と言って何かやるのは私たちのスタイルではない。仕事だから、好き嫌いは関係ないと思っているのです(もちろん、好きな人と仕事する方が楽ではあるけど)。海外では「It’s not personal, it’s business」というフレーズを耳にします。これはビジネスなんだ、本当は個人的にはやりたくないと思っているけど、というような言い訳に使われるフレーズ。でも、amirisuにとってit’s businessというのは、とても重要なことだと思っています。趣味や遊びでやっているのではない。編み物を仕事にするなんて、下手の横好き、みたいなイメージありますが、本気で仕事として、少しでも良くしていきたいと思ってやっています。仕事でお付き合いする方々も、仕事と思ってやってほしい。そうやって、少しでも多くの方とお仕事をして、お金もお支払いし、色々なライフスタイルを支援する片棒も担ぎたいとも思っています。

 

amirisuだから買いたい、amirisuから買いたい、と思っていただけるようなお店を目指しています。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。