新年明けましておめでとうございます。

 

 

たいてい私は友人や家族のシェアした写真などを見るのにFacebookを使っています。尊敬する知人などをフォローしていて、彼らがシェアする記事や読書感想文などを楽しく読んでいます。なので自分では積極的に使っていないのですが、1つ気に入っている機能があるとすれば「1年前の今日これをやりました」というようなお知らせ。

「4年前の今日」と元旦に教えてもらったのが、家族で鎌倉に家を借りて過ごした年末年始。テレビのない、尊敬するある経営者の方が以前住んでいらしたというある家を1週間レンタルし、家族でゲームや料理などをしながら2014年の年明けを過ごしました。楽しかったな!家の外に出れば富士山が見え、歩いて由比ヶ浜まで散歩し。なんだか何かが起きそうな予感がしつつ、まだ京都へ引っ越すなんて、仕事を辞めるなんて、夢にも思っていなかった38歳の冬。

 

不惑とは言いますが、とても静かに、何事もなかったかのようにやってくる40代。40になったら迷わずに心穏やかに過ごせるかと思ったらそうではなかったと、ブログにも書いた気がします。でも2年経ってみて実感するのは、やっぱり40歳って転機だなということ。

20代の頃、出張で行ったNYで、今のAirBnBの走りのようなところに滞在しました。日本人の画家の女性が、自宅の一室を旅行者に貸していました。ホテルに泊まるよりずっと良くて、2~3度そこに泊まってすっかり仲良くなったのですが、その彼女は39歳のときに日本にすべてを置いて、何も持たずに単身NYへ。39にもなって、そんな大それたことってできるのだなと、感心したのを覚えています。

お正月からなんとなく、ナウシカの漫画を読み返しているのですが、宮崎駿さんがナウシカの漫画を描いていたのが41歳のとき。人生の大きな転機になっていたのじゃないかと想像しながら、楽しく読んでいます。

 

不惑とは、迷わなくなることではなくて、もう迷わずに突き進むしかなくなるということなのかもしれません。できないという言い訳が利かなくなる。やるしかない。幸い、それを助けてくれる人脈も段々できてくる年齢なのではないかと思うのです。そう考えると、30代にどんな人たちとどんな日常を送るかがとても大切なのだろうと思います。

 

amirisuについていえば、トクコさんとやると決めた瞬間から、とにかく前に進むという道しかなくて、それが急な登り坂であっても砂利道であっても、ときには勇み足で、ときには仕方なく前進して来ました。ときには、心の準備ができる前にドンドン進むことしかできない下り坂のこともあり、落ちることのできない細い峰を進むような時もあり。前進するか、迷っている余裕なんてありません。まだ、そんな状況が続いているような気がします。ほっと一息ついて、振り返りができることなんてあるのでしょうか。今では社員もいて、みんなの生活がかかっています。みんなが心穏やかに、楽しんで働けるような職場にし続けたい。

不惑とは、もう迷うのを辞めるしかないということなのでしょう。

 

今年は京都でお店を始めて丸4年になる年。2月には東京店も移転します。お店の充実に全力で取り組みたいと思っています。