10月は随分と留守にしていて、間が空きました。寒くなってきましたが、皆さん温かくお過ごしですか?朝ベッドから出た瞬間に、クローゼットから手編みのセーターを出してきて被るのが幸せ。

祝、時差ボケ解消。今朝は10日ぶりに7時まで寝ることができました。このところ毎日朝3時半ごろに目が覚め、4時くらいから活動していましたが、やっと治りました。もちろん早起きは素敵ですが、早すぎて寒いし、お腹は空くし、仕事中も眠くなるし、さすがに3時半はなかなか辛いものです。でも早起きをしている間にだいぶ絵を描いたり、朝ごはんをちゃんと作ったり、よい生活のリズムは取り戻せた気がします。

 

時差ボケをしていたのは、2週間ほどニューヨークへ出かけていたからです。一番の目的は、Rhinebeckというアップステート(NYの本土側)で行われたSheep & Wool Festivalに参加すること。非常に大規模なもので、毎年イギリスやヨーロッパからも人が集まるほどのイベントです。みんな随分遠くから、この日のために新しいセーターを編んで参加しています。

毎年春にはプロ向けの見本市、TNNAに参加はしている私たちですが、TNNAは大きなメーカーしか来ないので、というのと一般のお客が来ないので、何が人気があるかを探るにはやはりフェスのようなイベントに行くのがいいのではないかとここ数年考えていて、やっと実現しました。というのもあるし、デザイナーさんや関係者が大勢来るので、直接会って話をする良いチャンス。インターネットがこれだけ発達している世の中ですが、顔を見ながら話をして、握手をして、というのはとても大きなことです。アメリカは特に、ハイテクにみえてとてもアナログな社会と感じるので、そこは大事。会っているからこそ、ちょっとの無理は聞いてくれたり。

 

私たちは前日の夜にJFKに着いて、さっそくレンタカーを借り、眠い中、ラッシュアワーをトクコさんが3時間運転して、Rhinebeckの対岸にあるKingstonへ。今回もAirBnb。すごく素敵な家ではあったのですが、なんとその夜の気温は1度!それなのに窓が開けっ放しになっていて、ものすごく寒かった。

朝はKingstonのおしゃれなカフェでコーヒーを飲んでから、イベント会場へ。駐車場に入る前に会場の建物が見えたのですが、そこにはすでに長い行列が。(*この行列に注意。)果てしない駐車場に車を停めて会場へ向かいましたが、あれ、入るのはすんなり。行列は入場の列ではなかったのですね。

会場の3つの大きなイベントホールはすでに人で溢れていて、その目の前に座っていたのは、すでに買い物を終えた知り合い!Squamでハウスメートだった友人がボストンからグループで来ていて、「私の買い物はもう終わり!」と満足げでした。おすすめの糸など教えてもらって、私たちも人混みに突撃。やっぱり見たことのないメーカーばかりでした。工場が直接出店しているのもあれば、農場が出店しているのもあるし、毛糸だけじゃなくて様々な道具やフリースも盛りだくさん。知り合いにも沢山会えて、立ち話をしたりしているうちに、あっという間にお昼に。

以前から気になっていたMiss Babsという手染め糸メーカーのブースを発見。トクコさんと2人で興奮して毛糸を選び、レジに並んだら横から「最後尾はあっち」とオバさんに言われて振り返ると。

支払い待ちの列が建物の外へ。ずっと続く。そう、先ほどの長い行列はこれだった!列の最後尾を目指して歩いて行くと、まだまだ。隣の建物の前も通り過ぎ、やっと並べました。結果的に30分くらい並んでいたのですが、その間に周りの人と喋ったり、同じように驚愕した表情で歩いてくるレジ待ちの人々を観察したり、かなり楽しい30分でしたよ。噂には聞いていましたが、本当に人気だったんだなー。みんな買う量が半端ないので、レジにも時間がかかっている様子でした。

3時くらいまでかかってやっと3つの建物を見終わり、私たちは早めに切り上げてKingstonに住むJill Draperのスタジオへ。その日の夕方はオープンスタジオの日で、招待客の特別プレビューだったのですが、それでもみんな友達など連れて来ていてスタジオは満杯。ここでも喜びいさんで毛糸を買いました。

 

そんな感じで1日目は終了。だいたい見たし、2日目はどうしようかと思って夜を過ごしていたら、いろいろな人のインスタを見るうちに「やばい、会場の半分しか回れていなかった!」ということが判明。そう、建物は会場の面積で言ったら1/3以下。まだまだ向こうに広がっていたのです。

というわけで、翌日は早乗りをして現地で朝ごはんを食べ、早々にブースを回りました。広かった!

こっち側は羊やアルパカが沢山いて、羊が買えるコーナーまであったり。とはいえ早く行ったので時間にも余裕があり、合間にメーカーの知り合いと待ち合わせたり、オルガとサイダードーナツ(りんごのドーナツ)の列に並んだり、結構のんびり過ごしました。仕入れることはできないけれど気に入った糸などもいろいろ買って、初めてのRhinebeckは終了したのでした。

 

編み物をしない人でも楽しめるだろうなと思ったのは、動物も沢山いるし、アルパカのソックスや、シープスキンの上質な帽子や手袋、ラグなどが豊富に売られていて、インテリアにも良さそうなものが満載だったから。マンハッタンから週末観光に来る人もとても多い様子でした。

来年はちょっとamirisuを持って行ってイベントに参加したいなーと思っています。みんなで行っても楽しいかもね。ついでにマンハッタンにも行けるし。トクコさんと私も2泊で観光をしました。

その翌週は結婚式だったのですが(私の)、写真がまだ来ないのでまたそれは今度に。

 

そう、今回の1番の収穫は、なんとMiss Babsの取扱店になれたことです。やったー!実は以前にもトライして、断られていた私たち。2日目になんとオルガが直接オーナーさんに紹介してくれて、実現。オルガありがとう。Miss Babs、アメリカ国内でも数点しか扱い点がなくて、人気色は手に入れるのが難しいブランド。というわけで、皆さん、どうぞお楽しみに。本当に素敵な糸ですよ。