I don’t have time enough to translate this post in proper English. But it’s about the most gorgeous issue from the magazine I used to work for, as an editor. La Luz Magica – Photographer, Hisao Suzuki. 昨日雑誌大人買いしちゃったという(またもや)Tweetをしたきり、やっぱり夜中まで作業しちゃったので今ブログ書いてます。上は、私がまだ社会人成りたてホヤホヤの頃にお世話になっていた出版社です。当時は「お世話になっている」という自覚すらなかった若者でした。 英語が出来たので色々なところに行かせてもらいました。その行き先の一つが、「バルセロナに行って鈴木久雄さんに『一緒に本作りましょうって言ってきて』」というもの。鈴木久雄さんというのは、建築写真界の坂本龍一のような方です。世界中の建築写真家に尊敬され、一目置かれる。写真は一目見れば判ります。予定を繰り合わせて行きましたが鈴木さんご本人は取材でいらっしゃらなくて、奥様にバルセロナを案内してもらい、最近の作品などを見せてもらい。もうかれこれ10年ちょっと前のことです。夜、二人で街の中心、繁華街から一歩折れて有名な美術館の建物を見、一瞬暗い角にさしかかったとき。私は強盗に遭いました。鞄を引っ張られ、斜めがけしていたのに引っ張り合いになり、悲鳴を上げているのに相手は諦めず、ついに鞄の革のストラップが切れて持ち去られました。お財布とカメラとパスポートとホテルの鍵。その悲鳴を聞いた誰かが警察を呼んでくれて(だったら助けてくれと言いたい)、奥様と警察に行き、そこでやはりスリや強盗にあった各国のバックパッカーの若者から傷の手当をしてもらい(ストラップがちぎれた瞬間飛ばされて怪我をした)、御座なりのポリスレポートを書いてもらい、とぼとぼとホテルに戻りました。結局パスポートは翌日、空の鞄とホテルの鍵とともに捨てられているのが見つかり、幸運にも旅行を続けることができたのですが。もう二度とスペインなんか行くものか。強く心に誓った旅でした。そのショックで、見せてもらった鈴木さんの作品やお話など、全くと言っていいほど覚えてません。覚えているのは、前日に見たミースのバルセロナパヴィリオンの美しさだけ。 ただし、鈴木久雄さんとわたしの縁はそれでは終わらなかった。 後日会社に送られてきた最新のポートフォリオ。編集長がそれをじっくり見た後、「ちょっとスロベニアに行ってこれとこれ見てきて。」スロベニアってどこ?クロアチアの上、アドリア海に面した、旧ユーゴの一国です。スロベニアでは結構名の知れた、若手の2組の建築家に会い、久雄さんの撮影したミュージアムやリノベーション中の古い建物を見学(要は工事現場)し、美しいユブリヤーナですごく不思議な数日を過ごしてきました。 久雄さんの撮影された建物、確かに奇麗だったんだけど、でも久雄さんの写真の方が倍くらい美しかったのです。それを自分の目で見比べて、写真の威力という物を少しだけ垣間見、久雄さんのカリスマと呼ばれる所以を理解した気がしたのでした。 それから10年と少し。わたしの知る限り鈴木さんの本はこれまで出ていなかったので、これがあの時ボスが言っていた「一緒に本作りましょう」の結果なんだなと、手に取ったのでした。中は溜め息が出る美しさ。タイトルは「ラ・ルース・マヒカ」、魔法のひかり。
